えごまは、「日本最古の油脂植物」と言われるほど、日本人には馴染みのある植物。
そのえごまから作られるえごま油も、平安時代の初期には、すでに明かり用の油として使われていたそうなんです!
ブームになってからえごま油の存在に気づきましたが、ものすごく古くからあった油なんですね~。
記事の流れ
えごま油の基本情報
名称 | エゴマ油、しそ油 |
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栄養成分(100g)あたり | 100 gあたりの栄養価 ◯エネルギー 921 kcal ◯飽和脂肪酸 8.09 g ◯一価不飽和脂肪酸 16.94 g ◯多価不飽和脂肪酸 70.06 g ◯カルシウム 1mg ◯リン 1mg ◯鉄 0.1mg ◯β-カロテン 22 μg ◯ビタミンK 5 μg 参照 |
国内の主な産地 | 宮城県、福島県、島根県など |
油の色 | 無色~褐色 |
油の味 | クセがあるという意見もあるが、個人的には口当たりがまろやか |
油の香り | 商品によってはシソの香りがほのかにするものもあるが、無臭 |
えごま油にオメガ3はどのくらい含まれているの?
えごま油は亜麻仁油同様αリノレン酸を豊富に含み、オメガ6やオメガ9も入っています。◯αリノレン酸 約60%
◯オレイン酸 約16.7%
◯リノール酸 約14.7%
◯飽和脂肪酸 約7.2%
(日経ヘルス「油のとり方」参照)
半分以上がオメガ3ですね。
亜麻仁油と成分の差はあまりないですが、苦味がなくサラッとしている分取り入れやすいと思います。
えごま油の摂取量と摂り方
1日の摂取量
推奨されているαリノレン酸1日あたりの摂取量は2.0g。60%のαリノレン酸を含むえごま油なら、およそ3.4gほどになりますね。
小さじにすればだいたい2/3。
少量で1日の摂取量が満たされるわけですね~。
えごま油の摂り方
えごま油の摂り方には・油
・サプリメント
という方法が考えられます。
油で摂る場合は
・料理の仕上げ
・飲み物に混ぜる
・サラダのドレッシング
・そのまま飲む
などが挙げられます。
えごま油も熱に弱いので、調理よりも加熱しないで使う油に向いています。
えごま油の効能・効果
えごま油は、αリノレン酸を多く含んでいますが、えごま油が体にいいと言われているのは、その影響が強いです。αリノレン酸の効能や効果については以前記事まとめたので、そちらを参考にしてみてください(こちら)。
その他えごま油特有の効果を見てみましょう。
ロズマリン酸
ロズマリン酸はポリフェノールの一つですが、血糖値の上昇を抑えたり、アレルギーの症状を和らげる、抗菌性がある、といった働きをすると言われています。南雲吉則先生は、えごま油を使って洗顔したり口をゆすいだりすると、日経ヘルス「油のとり方」で紹介されていましたが、口腔ケアやにきび予防などにもよさそうですね。
えごま油に副作用は?
えごま油自体というよりも、えごま油の品質に気をつけたほうがいいですね。今ではえごま油は国内産・輸入物を含めて多く出回っていますが、中にはオメガ3の含有量が著しく低いものもあります。
国民生活センターの調査で、あるえごま油の商品からは、αリノレン酸(オメガ3)の含有量が34%以下というものもありました。
(参照)
体にいいと言って過剰に摂取すると、お腹がゆるくなって下痢をしたり、気持ち悪くなったりすることがあります。
また、えごま油はとても酸化しやすいので、酸化した油を摂取することで体調を崩すリスクも出てきます。
1日小さじ1杯を守って、摂り過ぎと酸化には気をつけましょう。
えごま油について調べて思ったこと
えごま油は個人的には亜麻仁油よりもクセがなくて使いやすいので好きです。まあたまに亜麻仁油の苦味が恋しくなることもありますが^^;
料理に使いやすいえごま油が体にいいというのはうれしいです。
抗菌作用があるとはわからなかったので、うがいやスキンケアに取り入れてみようかな。
いろいろなえごま油が出回っていますが、品質がとても大事なので価格とかに惑わされず、ちゃんと製造しているところのものを選びたいと思います。